快適な暮らしに不可欠な周辺環境をチェック

花とともに家々が並ぶ住環境がよさそうな住宅地の画像
快適な暮らしを始めるためには、「どんなエリアに住むのか」を知っておくことが大事です。住み始めて不便や不安を感じても、「気に入らない」と簡単に引っ越すわけにはいきません。「住まいは満足なのに生活が不便」だと、とても残念ですよね。新しい生活の拠点となるエリアですから、しっかりチェックしましょう。

実際に歩いて距離感を確認する

物件情報の間取り図や写真、現地内見での確認と、大抵の人は物件についてはしっかりチェックします。ただ、「理想通りの物件」と一目ぼれしても、日々の暮らしの快適さとは周辺環境を含めて得られるものです。

 

人は暮らしの中で、通勤や通学、買い物、外食など、自宅周辺を必ず利用します。それ故、住まいそのものが気に入っていても、周辺環境に不満があれば住み心地が悪くなるのは当然のこと。契約前に、「自分が住む街」について知っておくことはとても大切です。

 

物件情報には、「○○駅まで○分」と生活エリアにある主要駅への所要時間が表記されていますが、これはあくまでも目安の数値。歩く人の歩行スピードや歩幅によって異なります。自分の足で歩けば「思ったよりも時間がかかる」ということもあるかもしれません。実際に歩いて距離感や時間を確認しましょう。

 

また、駅やバス停に近いという魅力がアピールされていても、それが自分にとって便利なのかもチェックしたいところ。電車の本数や通勤時間帯の混み具合、急行などとの連絡状況、乗り換えのつなぎのよさといったアクセス全般は、日々の生活に関わることなので念入りに調べておきましょう。

 

残業や付き合いなどで帰宅時間が遅めの人は、終電・終バス時間もチェックしておきましょう。もしもタクシーで帰ったらどのくらいの料金がかかるか、深夜割増を含めて調べておくと、いざというときに役立ちます。

時間帯や曜日で街の雰囲気は違う

明るい日中の街の眺め

道路の交通量や街のにぎわいの様子、静けさなどは、一回周辺を歩いただけでは分かりにくいものです。当然ですが、朝・昼・夜では街の雰囲気はガラリと変わります。交通量をチェックするときは、朝の通勤・通学の時間帯、夕方の帰宅時間帯と何度か足を運んでみることをおすすめします。また、平日と休日でも街の様子は違うかと思います。

 

暗くなってから足を運べば、街灯の明かりや店の開き具合なども知ることができます。「閑静な住宅街」という言葉は魅力的ですが、夜に極端に人通りが少なく暗ければ、女性や子供が歩くのはかなり不安に感じるかもしれません。

 

逆に、周辺に飲食店や娯楽施設が多いと、夜になっても人通りや交通量が減らず、にぎやかすぎて音が気になることもあるでしょう。人が多い繁華街の近くは、治安とも関係してきます。家族構成によっては、ふさわしくない立地かもしれませんので入念に調べましょう。

 

ライフスタイルや家族構成によって重視する点を押さえながら、さまざまな時間帯に足を運んで街の様子を体感しましょう。「何度も足を運ぶのは面倒」と思うかもしれませんが、時間をかけてチェックすることで、住んだ後の後悔を減らすことができます。

必要な施設をチェックしよう

物件の近所にいろいろな施設があれば、その分生活が便利になります。ただ、家族構成やライフスタイルによって、必要な施設は違ってくるはずですから、優先順位をつけてチェックしていきましょう。

 

生活に欠かせない食料品や日用品を売っているスーパーマーケット・コンビニエンスストアは、当然にあってほしい施設です。雨の日も利用することを考えると、歩いて数分で行ける距離にあるとかなり便利ですし、通勤・通学路の途中にあるとなおいいですね。仕事帰りにも立ち寄ることを考えると、営業時間も確認しておきましょう。

 

また、独身の人は「仕事帰りに外食で済まそう」「残業が続いたから自炊は面倒」「オトクに買える総菜屋さんがあるとうれしい」など、「食」の便利さへの関心が高そうです。気軽に入れる定食屋や居酒屋なども、普段歩く道路沿いにあるかチェックするといいでしょう。

 

子供がいるファミリー世帯は、保育園や学校など、教育施設への距離を当然考えると思います。加えて学校までの道のりを実際に見て、歩道の整備状況や交通量といった安全面も確認しましょう。保育園・幼稚園への送り迎えは自転車かもしれません。その場合、勾配のきつい坂道などは大変ですから、そのような地図ではわからないことを現地で見ておきます。また、子供が小さいと急に体調を崩すことが多いので、小児科はじめ各種病院や薬局などが近くにあると安心です。普段友だち同士で遊べて、休日に親子でも過ごせるような公園もあるといいですね。

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